トクホの商品で、食後の血糖値の急激な上昇を緩やかにする効果のものが数多くあります。
食事をすることで血糖値が上昇するのは当然のことなのですが、急激に上昇するのはそんなにダメな事なのでしょうか?
この記事では食後の急激な血糖値の上昇がなぜ良くないとされているのかについてまとめました。
また、日々の生活でできる簡単な対策や気を付けることについてもまとめていますので、是非参考にしてみてください。
食後の急激な血糖値の上昇がやばい理由
食後の急激な血糖値の上昇によってどのようなことが起こるのかというと…
心筋梗塞や脳卒中による突然死のリスクが高くなる
糖尿病の発症や進行が気付かないうちに起こる
といったような事が知られています。
思った以上に危険なワードが出ていますが、これにはしっかりと理由があります。
なぜ心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなってしまうのか
では、なぜ心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなってしまうのかについて解説します。
人間の身体では血糖値を出来るだけ一定にしようとする仕組みがあります。
そのため、食後に血糖値が急上昇すると、その急上昇した血糖値を下げようとします。
この時、血糖値を下げるインスリンが大量に放出されて、今度は血糖値が急降下することになります。
このような血糖値の急上昇、急降下のことを血糖値スパイクといいます。
血糖値スパイクが起こると、細胞から活性酸素が発生することで細胞が傷つきます。
その結果動脈が硬くなることで、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
血糖値スパイクの厄介さ
血糖値スパイクは心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める他にも、厄介なことがあります。
それは、健康診断で見つけづらいということです。
というのも健康診断は空腹時に行われることが多く、血糖値スパイクの方も健康診断の時には正常な結果になってしまうため見逃されやすいです。
血糖値スパイクを防ぐためには?
血糖値スパイクを防ぐためには「食事のしかた」が重要です。
血糖値の急上昇を防ぐためには、小腸での炭水化物の吸収速度を緩やかにすることが重要です。
そのためには食物繊維を含む野菜から先に食べることで炭水化物の吸収速度を緩やかにすることが出来ます。
ラーメンとチャーハンの組み合わせは非常に美味しくて相性はピッタリですが、身体的には炭水化物×炭水化物の組み合わせで血糖値が高くなりやすい為、注意が必要です。
また、朝食を抜いたり、昼を食べなかったりして食事を長時間摂らない状態になると、身体は血糖値を上げようとするホルモンを分泌します。
その状態で炭水化物や糖質などを摂取すると血糖値が急上昇してしまうため、注意が必要です。
食事の仕方で大事なことをまとめると
よく噛んでゆっくり食べる
野菜から食べる(食物繊維を先に食べる)
欠食しない
炭水化物オンリーの食事を避ける
といったことが重要になってきます。
まとめ
食後の血糖値の急激な上昇は、心筋梗塞や脳卒中の原因となったり、糖尿病の進行や発症の原因となるので気を付けないといけませんね。
特に欠食に関してはダイエット目的で朝食を抜く方も多いかと思います。
確かに一食分抜くことで摂取カロリーを抑えることが出来ますが、その代わり血糖値スパイクを起こしやすくなり、糖尿病になるリスクや心筋梗塞などになってしまうリスクを考えるとちゃんと3食しっかり食べた方が将来のことを考えるといいですね。
食物繊維に関しては野菜からだけでなく、健康食品だとコーヒーやお茶タイプ、タブレットタイプなど様々な種類がありますので手軽に取り入れることが出来ます。
以上、食後の急激な血糖上昇が身体にとってやばい理由でした!
この記事を書いた人 Wrote this article
ゆうぞう
みなさんこんにちは! このサイトを運営しているゆうぞうと申します。 現在はとある調剤薬局で管理薬剤師をしております。 このサイトでは将来生活習慣病で困ることの無いように、今からできる対策などについて情報発信していきます。