血糖上昇抑制効果あり!桑の葉イミノシュガーとは?

血糖上昇抑制効果のある健康食品はいろいろとあります。

様々な種類のある中で、絹をつくる蚕の餌となる桑の葉から得られる成分をご存じでしょうか?

その成分とは…

桑の葉イミノシュガーです!

ちなみにこの桑の葉から得られるイミノシュガーには10種類程度あるそうで、その10種類程度の中で、血糖上昇抑制効果があると言われているものが3種類あるそうです。

また、桑の葉は昔から漢方などで用いられていたそうで、健康維持に用いられていた歴史もあるみたいですね。

血糖上昇抑制効果をもつ桑の葉イミノシュガーはどのようにして血糖上昇を抑制するか気になりませんか?

気になった方は是非読み進めてください!

血糖上昇抑制効果

桑の葉イミノシュガーはどのようにして血糖上昇を抑制するかまとめていきます。

イミノシュガーが血糖上昇抑制効果を持っているのは、実はイミノシュガーの構造に理由があります。

少し専門的な説明をしますと、イミノシュガーの構造がグルコースと似ているために、マルターゼやスクラーゼといった二糖類分解酵素(α-グルコシダーゼ)を阻害することで血糖上昇を抑制します。

「?」となってしまった方のためにより簡単に説明しますと、イミノシュガーはグルコース(ブドウ糖)に構造が非常に似ております。

構造が似ていることにより体の中にある糖を分解する酵素(α-グルコシダーゼ)は勘違いを起こします。

勘違いを起こさせることでマルトースやスクロースといった二糖類(グルコースやフルクトースと呼ばれる単糖が2つ結合したもの)の分解を遅らせます。

これにより血糖上昇抑制効果が現れるというわけです。

詳しくは私も参考にしたこちらのホームページを確認してみてください!

イミノシュガーの構造なども載っていて非常に分かりやすかったです。

https://kenkoshokuhin.jp/kuwaha/

桑の葉イミノシュガーは安全?

桑の葉イミノシュガーに関しては、適切に摂取する場合では安全性があるようです。

ただ、

「アレルギー性鼻炎、肺炎の既往歴がある25歳女性 (日本) が痩身のためクワ葉由来デオキシノジリマイシンとキトサンを含む健康食品を不定期に摂取していたところ (摂取量不明) 、10日目頃から咳、16日目から呼吸困難、頭痛、痰、発熱を生じたため摂取を中止し、市販薬を服用したが改善せず受診。急性好酸球性肺炎と診断され、加療により改善した」

「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)

「喘息、イネ科およびオリーブ花粉症の12歳女児 (イタリア) が、クワ果実を摂取した数分後 (摂取量不明) の口唇および咽頭の浮腫、掻痒発症を2回経験。生イチジクの摂取によってもアレルギー症状 (呼吸困難、窒息感、口唇、舌、咽頭の腫脹、掻痒) を生じ、クワとイチジクの交差反応によるアレルギーと診断された」

「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)

「慢性アレルギー性鼻炎の既往歴があり、複数回の生イチジク摂取後のアレルギー発症経験がある47歳男性 (イタリア) が、クワ果実、クロミグワ果実を摂取した際にも全身性掻痒、急性じんましん、激しい腹痛を生じて、クワとイチジクの交差反応によるアレルギーと診断された」

「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)

「花粉による鼻炎、喘息があり、バラ科果物による口腔アレルギー症候群発症の経験がある46歳女性 (スペイン) が、クワ葉に近づいた際に喘息症状を複数回経験し、クワ果実を摂取したところ (摂取量不明) 、アナフィラキシー症状を呈した」

「健康食品」の安全性・有効性情報 (nibiohn.go.jp)

とあるように、日本では1例、海外では3例健康被害があったようです。

海外の3例はアレルギーを持っている方の事例ばかりなので、アレルギーのある方は少し注意した方が良いかもしれません。

また、妊娠中および授乳中に関しては、安全性に関しての信頼できる十分な情報が見当たらないとのことなので、サプリメントなどの摂取は控えたほうがよさそうです。

桑の葉イミノシュガーを含む健康食品にはどんなものがある?

さて、そんな桑の葉イミノシュガーはどんな健康食品に含まれているのか、調べておきました。

※あくまでも健康食品なので、医薬品のような効果は期待しないでください!

以上が機能性表示食品として届け出がされており、楽天などで購入することができる商品になります。

まとめ

桑の葉イミノシュガーの血糖上昇抑制効果と同じように血糖上昇を抑える医薬品(ボグリボース等)も実は存在しています。

ですが、桑の葉イミノシュガーはあくまでも健康食品なので、医薬品ほどの効果を得ることはできないと思います。

と言ってみたものの、食事の前か食事中に摂取する事ができれば食後の血糖上昇抑制効果については期待できそうです。

また、安全性も比較的高いようなので、アレルギーがあったりする人でなければ安全に摂取することができるのかなと思います。

この記事を書いた人 Wrote this article

ゆうぞう

みなさんこんにちは! このサイトを運営しているゆうぞうと申します。 現在はとある調剤薬局で管理薬剤師をしております。 このサイトでは将来生活習慣病で困ることの無いように、今からできる対策などについて情報発信していきます。

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