- 2023年10月18日
健康食品でよく聞く機能性表示食品って何?トクホの仲間?薬剤師による解説
健康食品で「トクホ」と聞くと「コレステロールの吸収を抑える」などの健康効果がはっきりと書いてある商品が思い浮かぶと思いま……

「カゴメトマトジューストリプルケアと野菜一日これ一本トリプルケアは何が違う?」
「どちらも血圧・血糖値・中性脂肪が気になる人向けなら、安い方でいい?」
そんな疑問を持つ方に向けて、2商品を比較します。
結論からいうと、食後血糖値・食後中性脂肪・血圧という3つの機能は共通しています。
違いが大きいのは、原材料、栄養成分、味、内容量、飲み方、価格です。
どちらもトマト由来食物繊維1.6gを含みますが、GABAはトマトジュースが42mg、野菜一日これ一本が36mgです。
ただし、GABA量が多い方が血圧をより大きく下げるとは限りません。
この記事では薬剤師の立場から、機能性関与成分、栄養成分、摂取目安量、価格、注意点まで比較し、どちらが向いているかを解説します。
カゴメトマトジューストリプルケアが向いている方
野菜一日これ一本トリプルケアが向いている方
血圧・食後血糖値・食後中性脂肪に関する機能が共通しているため、今回の2商品では、原材料と栄養成分、味、続けやすさを重視して選ぶのが基本です。
なお、どちらも糖尿病、高血圧、脂質異常症などを治療する医薬品ではありません。
メーカー
カゴメ
食品区分
機能性表示食品
届出番号
K746
機能性関与成分(1日摂取目安量あたり)
トマト由来食物繊維:1.6g
GABA:42mg
表示されている機能
食後血糖値の上昇を抑える
食後血中中性脂肪が高めの方の食後血中中性脂肪の上昇を抑える
血圧が高めの方の血圧を下げる
1日摂取目安量
1本265g・食事の際
原材料
トマト
容器
PETボトル
メーカー
カゴメ
食品区分
機能性表示食品
届出番号
H1122
機能性関与成分(1日摂取目安量あたり)
トマト由来食物繊維:1.6g
GABA:36mg
表示されている機能
食後血糖値の上昇を抑える
食後血中中性脂肪が高めの方の食後血中中性脂肪の上昇を抑える
血圧が高めの方の血圧を下げる
1日摂取目安量
1本200ml
原材料
トマトを含む30種類の野菜、レモン果汁
容器
紙パック
今回の2商品は、機能性表示の対象となる3項目が共通しています。
どちらにもトマト由来食物繊維とGABAが含まれているためです。
トマト由来食物繊維は、食後血糖値・食後中性脂肪に関する機能性関与成分です。
GABAは、血圧が高めの方の血圧に関する機能性関与成分です。
ただし、両商品を直接比較して、どちらの方が血糖値・中性脂肪・血圧をより大きく変化させるかが確認されたわけではありません。
機能が同じことと、実際の作用が完全に同じことは別です。
食後血糖値と食後中性脂肪の機能に関係するトマト由来食物繊維は、どちらも1日摂取目安量あたり1.6gです。
この数値では差がありません。
ただし、ここでいう「トマト由来食物繊維1.6g」は機能性関与成分の量です。
一般的な栄養成分表示に記載される総食物繊維量と、必ずしも同じ意味ではありません。
食物繊維をどれだけ摂取できるかまで比較する場合は、それぞれの商品に記載された栄養成分表示も確認する必要があります。
GABAの配合量には違いがあります。
トマトジュースの方が、1日あたり6mg多く含まれています。
ただし、42mgの商品が36mgの商品より、血圧を大きく下げるとは判断できません。
機能性表示食品に表示された機能は、それぞれ届け出られた科学的根拠に基づくものです。
成分量に比例して血圧の変化が大きくなると考えることはできません。
今回の比較では、GABAの6mg差だけで優劣をつける必要はないでしょう。
今回の2商品では、栄養成分に違いがあります。
以下は、各商品の1本あたりの表示値です。
1日1本という摂取目安量で比較すると、トマトジュースの方が14kcal少なくなっています。
ただし、14kcalの違いだけでダイエット効果や体重への影響に優劣があるとはいえません。
1本あたりの炭水化物量は、野菜一日これ一本トリプルケアの方が多くなっています。
また、野菜一日これ一本トリプルケアの栄養成分表示では、糖質14.5g、糖類11.4gとされています。
一方、今回確認したトマトジュース側の栄養成分表示では、炭水化物12.6gは確認できますが、糖質を同じ条件で比較できる数値までは確認できませんでした。
炭水化物と糖質は同じ数値ではないため、糖質量の優劣を断定しないようにしましょう。
野菜一日これ一本トリプルケアの方が、1本あたり150mg多く含まれています。
ただし、カリウムが多い方が誰にとってもよいわけではありません。
腎機能が低下している方、カリウム制限の指示を受けている方、食事制限中の方は、どちらの商品でもカリウム量を確認し、必要に応じて医師・管理栄養士へ相談してください。
原材料の違いも大きな比較ポイントです。
カゴメトマトジューストリプルケアは、トマトを原材料としたトマト100%の商品です。
一方、野菜一日これ一本トリプルケアには、トマト、にんじん、ケール、ほうれん草、ブロッコリーなど、30種類の野菜とレモン果汁が使用されています。
そのため、複数の野菜を原材料とした飲料を選びたい場合は、野菜一日これ一本トリプルケアに特徴があります。
また、野菜一日これ一本トリプルケアには、ビタミンA、β-カロテン、葉酸などの栄養成分も表示されています。
ただし、野菜ジュースを飲むだけで、野菜を食べることと同じ栄養がすべて摂れるわけではありません。
野菜由来の栄養成分を補う選択肢の一つとして考え、普段の食事では野菜そのものも摂るようにしましょう。
カゴメトマトジューストリプルケアは、トマト100%の食塩無添加商品です。
原材料がシンプルなため、トマトジュースを好む方には選びやすいでしょう。
ただし、「食塩無添加」は食塩相当量が完全に0gという意味ではありません。
栄養成分表示では、1本265gあたり食塩相当量0~0.2gとされています。
一方、野菜一日これ一本トリプルケアは、1本200mlあたり食塩相当量0.03~0.3gです。
減塩を意識している方は、商品名だけでなく、1本あたりの食塩相当量を確認して選びましょう。
カゴメトマトジューストリプルケアは、1日1本265gを目安に、食事の際に飲むよう案内されています。
食事とセットにすることで、飲み忘れを減らしやすい方もいるでしょう。
野菜一日これ一本トリプルケアは、1日1本200mlが目安です。
紙パックなので、持ち運びや職場での利用を考えている方にも検討しやすい形状です。
飲用時には、それぞれのパッケージに記載された摂取方法を確認してください。
表示上は、トマトジュースが重量のg、野菜ジュースが容量のmlで表されています。
単位が異なるため、数字をそのまま引き算して正確な容量差を出すことはできません。
一方で、PETボトルか紙パックかという違いは、持ち運び・保管・飲み切りやすさに影響します。
日常的に使いやすい容器かどうかも、商品選びの基準にしましょう。
健康飲料を続ける場合、1本あたりの価格は重要です。
カゴメの発売時の公式資料には、次の店頭想定価格が記載されています。
これらの発売時の価格をもとに30本分を単純計算すると、トマトジュースは約5,400円、野菜一日これ一本は約4,200円です。
差額は約1,200円となります。
ただし、異なる年に公表された店頭想定価格を比較した参考計算であり、現在の実売価格差を示すものではありません。
通販では24本セットや48本セットなどが販売されており、送料や割引によって1本あたりの価格が変わります。
購入するときは、同じ時点・同じ本数条件で1本あたりの実売価格を比較するとよいでしょう。
コスパを考える際は、価格だけでなく、自分に必要な機能や栄養成分も確認したいところです。
今回の2商品は、食後血糖値・食後中性脂肪・高めの血圧という機能が共通しています。
そのため、3つの機能だけを目的とするなら、実際の販売価格と飲みやすさが比較ポイントになります。
一方、野菜由来のさまざまな栄養成分も意識したい方には、野菜一日これ一本トリプルケアの原材料や栄養成分に価値を感じる場合があります。
「機能性が同じなら安い方」だけでなく、味・栄養・価格のバランスで判断するのがおすすめです。
トマト100%で食塩無添加の商品を選びたい場合は、トマトジューストリプルケアが比較候補になります。
トマト以外にも、にんじんや葉物野菜などを使用した商品を選びたい場合は、野菜一日これ一本トリプルケアに特徴があります。
血圧・食後血糖値・食後中性脂肪という共通する機能を重視し、費用を抑えたい場合は、購入時点の1本あたりの価格を比較しましょう。
同じ24本入りでも販売店によって送料やポイント還元が異なります。
1本あたりの表示値では、トマトジューストリプルケアの方がエネルギーと炭水化物が少なくなっています。
ただし、どちらにも野菜由来の糖質などが含まれます。
血糖管理やエネルギー制限を指示されている方は、商品名の健康的な印象だけで判断せず、栄養成分表示を確認してください。
どちらも機能性表示食品であり、病気の治療を目的とした医薬品ではありません。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などで治療中の方は、健康飲料を薬の代わりに使用したり、自己判断で薬を減量・中止したりしないでください。
継続して飲みたい場合は、医師・薬剤師へ相談しましょう。
どちらにもカリウムが含まれています。
腎機能が低下している方や、医療機関からカリウム摂取量の制限を指示されている方は、自己判断で毎日飲み始めることを避け、医師・管理栄養士へ確認してください。
どちらも日常の食生活を補助する食品です。
野菜ジュースを飲んだことだけで、野菜摂取やバランスのよい食事の代わりになるわけではありません。
主食・主菜・副菜を基本にした食生活を続けることが大切です。
3つの届出機能を中心に選ぶ場合、購入時点の価格と飲みやすさを比較する方法は合理的です。
ただし、原材料や栄養成分、味は異なるため、必要な栄養面も考慮して選びましょう。
GABAはトマトジュースが42mg、野菜一日これ一本が36mgです。
ただし、6mgの差だけで血圧への作用の優劣は判断できません。
どちらもトマト由来食物繊維1.6gを含み、食後血糖値の上昇を抑える機能を表示しています。
ただし、空腹時血糖値やHbA1cへの機能を表示した商品ではありません。
どちらも食後血中中性脂肪が高めの方の、食後血中中性脂肪の上昇を抑える機能が報告されています。
脂質異常症を治療する商品ではないため、健診で異常を指摘されている方は医療機関への相談を優先してください。
野菜一日これ一本トリプルケアは、30種類の野菜を使用した商品ですが、野菜そのものと栄養成分が完全に同じという意味ではありません。
野菜ジュースだけに頼らず、普段の食事でも野菜を摂取しましょう。
どちらもトマト由来食物繊維とGABAを含み、表示されている3つの機能が共通しています。
併用によって、より大きな機能が得られると確認されたわけではありません。
同じ目的で2商品を重ねる必要性は高くないため、まずは自分の飲みやすい方を選ぶのがよいでしょう。
治療中の方や医薬品を使用している方は、併用前に医師・薬剤師へ相談してください。
カゴメトマトジューストリプルケアと野菜一日これ一本トリプルケアは、どちらも次の3つの機能を表示しています。
どちらもトマト由来食物繊維1.6gを含み、GABAはトマトジュース42mg、野菜一日これ一本36mgです。
ただし、GABA量だけで機能の優劣を判断することはできません。
トマトジューストリプルケア:
トマト100%・食塩無添加・265gのPETボトル。トマトジュースを食事と一緒に取り入れたい方に向いています。
野菜一日これ一本トリプルケア:
30種類の野菜とレモン果汁を使用した200mlの紙パック。複数の野菜由来の栄養成分も意識したい方に向いています。
3つの機能が共通しているからこそ、自分にとって飲みやすく、価格にも納得でき、無理なく続けられる方を選ぶことが大切です。
どちらも病気を治療する医薬品ではありません。健診で異常を指摘されている方や治療中の方は、健康飲料だけで対応せず医師・薬剤師へ相談してください。
ケース購入では、1本あたりの価格と送料、セット本数によって総額が変わります。購入前に販売条件を確認しましょう。
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カゴメトマトジューストリプルケアの成分・機能・注意点を薬剤師が解説
※機能性に関する説明は、各商品の届出表示と機能性関与成分に関する資料に基づいています。今回確認した公式資料の範囲では、両商品の機能の強さを直接比較した試験は確認できません。
※栄養成分は各商品の1日摂取目安量あたりの表示値です。原材料などによって変動幅がある項目は、メーカーの表示に従っています。
※価格・送料・販売条件は変更される場合があります。掲載した発売時の店頭想定価格は、現在の実売価格を示すものではありません。
※本記事は病気の診断・治療を目的としたものではありません。健康状態や服薬状況に不安がある方は、医師・薬剤師などの専門家へ相談してください。
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