血圧が気になり始めて健康食品を探していると、「トクホ」や「機能性表示食品」と書かれた商品をよく見かけますよね。
どちらも健康食品を選ぶときによく出てくる言葉ですが、制度としては同じではありません。
「トクホなら国が効果を保証しているの?」
「機能性表示食品はトクホと比べてどう違うの?」
「血圧が気になる人は、どちらを選べばいいの?」
このように感じて、商品選びで迷う方も多いと思います。
特に血圧が気になる方向けの商品では、お茶、酢飲料、サプリメント、食品タイプなど、さまざまな形の商品があります。
その中には、特定保健用食品、いわゆるトクホとして販売されているものもあれば、機能性表示食品として販売されているものもあります。
ただし、どちらも医薬品ではありません。
血圧を治療したり、薬の代わりに使ったりするものではなく、あくまで食生活や生活習慣を見直す中で、必要に応じて取り入れる食品として考えることが大切です。
この記事では、トクホと機能性表示食品の違いを、血圧が気になる方向けに薬剤師目線でわかりやすく整理します。
商品を選ぶときに、制度名だけで判断するのではなく、表示内容、関与成分、摂取目安量、注意事項まで確認できるように解説していきます。
血圧が気になる方向けの健康食品全体の選び方を確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
トクホと機能性表示食品は何が違う?まずは全体像を整理
トクホと機能性表示食品は、どちらも「保健機能食品」に分類される食品です。
保健機能食品とは、国が定めたルールに基づいて、食品の機能性などを表示できる制度のことです。
消費者庁では、保健機能食品として、主に次の3つを示しています。
- 特定保健用食品
- 機能性表示食品
- 栄養機能食品
このうち、血圧が気になる方向けの商品でよく見かけるのが、特定保健用食品、いわゆるトクホと、機能性表示食品です。
ざっくり言うと、トクホは、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得た食品です。
一方、機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示する食品です。
販売前に安全性や機能性の根拠などを消費者庁長官に届け出る制度ですが、トクホのように国が個別に審査して許可するものではありません。
この違いは、健康食品を選ぶうえでかなり重要です。
なぜなら、「トクホ」や「機能性表示食品」と書かれているだけで、国がその商品の効果を全面的に保証していると誤解してしまう方もいるからです。
トクホは国の審査を受けて許可される食品ですが、医薬品ではありません。
機能性表示食品も、科学的根拠に基づいて機能性を表示できる食品ですが、こちらも医薬品ではありません。
つまり、どちらも病気の治療を目的にしたものではなく、食品として利用するものです。
血圧が気になる方向けの商品を選ぶときは、制度名だけで判断するのではなく、次のような点を確認する必要があります。
- トクホなのか、機能性表示食品なのか
- どのような機能性が表示されているか
- 誰を対象にした商品なのか
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量はどれくらいか
- 摂取上の注意には何が書かれているか
たとえるなら、トクホや機能性表示食品という制度名は、商品の「看板」のようなものです。
看板を見ることで、どの制度に基づいた商品なのかは分かります。
しかし、実際に自分に合うかどうかを判断するには、看板だけでなく、商品の中身や使い方まで見る必要があります。
血圧が気になる人が健康食品を選ぶときも同じです。
「トクホだから」「機能性表示食品だから」と制度名だけで選ぶのではなく、表示されている内容を確認して、自分の目的や生活に合うかどうかを見ていくことが大切です。
トクホとは?国の審査を受けて許可される食品
トクホとは、「特定保健用食品」のことです。
テレビCMや商品のパッケージで、トクホのマークを見たことがある方も多いと思います。
特定保健用食品は、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て、特定の保健の目的が期待できる旨を表示できる食品です。
つまり、トクホは「商品ごとに審査を受けて、許可を得た食品」という位置づけです。
血圧が気になる方向けの商品では、お茶や酢飲料などでトクホの商品を見かけることがあります。
ただし、ここで注意したいのは、トクホであっても医薬品ではないという点です。
トクホは、病気を治療するためのものではありません。
血圧の薬の代わりに使うものでもなく、あくまで食生活や生活習慣を見直す中で活用する食品として考える必要があります。
トクホで確認したいポイント
トクホの商品を選ぶときは、まず「許可表示」の内容を確認しましょう。
許可表示には、その商品がどのような保健の目的で表示を認められているのかが書かれています。
血圧が気になる目的で選ぶ場合は、「血圧が高めの方」など、自分の目的に合った表示があるかを確認することが大切です。
また、トクホの商品でも、関与成分や摂取目安量は商品ごとに異なります。
たとえば、お茶タイプの商品と酢飲料タイプの商品では、飲み方や続けやすさ、味、価格、注意点も変わってきます。
トクホだからどれでも同じ、というわけではありません。
購入前には、次の点を確認しておくと安心です。
- 許可表示には何と書かれているか
- 血圧が気になる目的に合った商品か
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量はどれくらいか
- 摂取上の注意事項はあるか
- 自分が続けやすい味や商品タイプか
特に、毎日続けることを考えるなら、味や価格も大切です。
どれだけ制度上しっかりした商品でも、酸味が苦手なのに酢飲料を選んだり、毎日飲むには価格が負担になったりすると、続けにくくなります。
健康食品は、表示内容だけでなく、自分の生活に合うかどうかも見ながら選ぶことが大切です。
血圧が気になる人がトクホを見るときの注意点
血圧が気になる人がトクホを見るときに注意したいのは、「トクホなら安心」と考えすぎないことです。
たしかにトクホは、食品ごとに国の審査を受けて許可される制度です。
しかし、それは医薬品のように病気を治療する効果が認められているという意味ではありません。
血圧が高めの方向けの商品であっても、すでに高血圧と診断されている方や、血圧の薬を飲んでいる方が、自己判断で薬の代わりに使うものではありません。
また、トクホの商品であっても、摂取目安量を超えてたくさん摂ればよいというものではありません。
「健康によさそうだから多めに飲む」「早く変化を感じたいから目安量より増やす」といった使い方は避けましょう。
商品に記載された摂取目安量や注意事項を守ることが大切です。
さらに、血圧の薬を服用中の方、腎臓病・心臓病・糖尿病などで通院中の方、医師から食事や水分、塩分について指示を受けている方は、トクホの商品を利用する前にも医師や薬剤師に相談してください。
トクホは制度として信頼性のある仕組みですが、「トクホだから何でも大丈夫」と考えるのではなく、自分の体調や生活、服薬状況に合っているかを確認することが大切です。
血圧が気になる方は、トクホのマークだけを見るのではなく、許可表示、関与成分、摂取目安量、注意事項をセットで確認して選ぶようにしましょう。
機能性表示食品とは?事業者の責任で機能性を表示する食品
機能性表示食品とは、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示できる食品です。
血圧が気になる方向けの商品でも、サプリメント、お茶、酢飲料、食品タイプなど、さまざまな機能性表示食品を見かけることがあります。
機能性表示食品は、販売前に安全性や機能性に関する科学的根拠などを消費者庁長官へ届け出る制度です。
ただし、トクホとは異なり、国が商品ごとに有効性や安全性を個別に審査して許可する制度ではありません。
ここは、かなり大切なポイントです。
パッケージに「機能性表示食品」と書かれていると、「国が効果を認めた商品なのかな」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、機能性表示食品は、事業者が科学的根拠などを届け出て、事業者の責任で機能性を表示している食品です。
そのため、商品を選ぶときは、「機能性表示食品だから安心」と考えるのではなく、届出表示や関与成分、摂取目安量、注意事項を確認することが大切です。
機能性表示食品で確認したいポイント
機能性表示食品を選ぶときにまず確認したいのは、届出表示です。
届出表示には、その商品がどのような機能性を表示しているのかが書かれています。
血圧が気になる目的で選ぶ場合は、「血圧が高めの方」など、自分の目的に合った表示があるかを確認しましょう。
また、機能性表示食品は商品数が多く、同じ成分が使われていても、商品ごとに表示されている内容が異なることがあります。
たとえばGABA配合の商品でも、血圧が高めの方向けの商品もあれば、睡眠の質や一時的なストレス感に関する商品もあります。
この場合、「GABAが入っているから血圧目的で選ぶ」と単純に考えるのではなく、その商品がどのような機能性で届け出されているかを確認することが大切です。
これは、ヒハツ由来成分、酢酸、ポリコサノールなどでも同じです。
成分名だけで判断せず、商品として表示している機能性を見るようにしましょう。
機能性表示食品を選ぶときは、次の点を確認しておくと安心です。
- 届出表示には何と書かれているか
- 自分の目的に合った機能性が表示されているか
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量はどれくらいか
- 摂取上の注意事項はあるか
- 自分が続けやすい商品タイプか
特に血圧が気になる方向けの商品では、広告や口コミだけでなく、商品ごとの届出表示を確認することで、目的に合った商品かどうかを判断しやすくなります。
届出表示を見るときの注意点
機能性表示食品の届出表示を見るときは、言葉の細かい違いにも注意しましょう。
たとえば、「血圧が高めの方」と書かれている商品と、睡眠やストレスに関する表示の商品では、想定している目的が異なります。
どちらも同じ成分を使っている場合があっても、商品として表示している機能性は違います。
つまり、成分名だけではなく、届出表示の文章を読むことが大切です。
また、届出表示は医薬品の効能効果とは違います。
機能性表示食品は、病気の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
血圧が気になる方向けの商品であっても、高血圧の治療中の方が薬の代わりに使うものではありません。
届出表示を見るときは、次のような点に気をつけましょう。
- 「血圧が高めの方」など対象者の表現を確認する
- 病気の治療を目的とした表示ではないことを理解する
- 関与成分と摂取目安量を確認する
- 摂取上の注意や対象外の人がいないか確認する
- 広告の表現だけでなく、公式情報や届出情報も見る
また、機能性表示食品は、商品によって科学的根拠の示し方が異なります。
最終製品を用いた研究に基づいているものもあれば、関与成分に関する研究レビューを根拠としているものもあります。
この違いまで細かく確認できると、より慎重に商品を選びやすくなります。
とはいえ、一般の方が届出情報をすべて読み込むのは大変です。
まずは、届出表示、関与成分、摂取目安量、注意事項の4つを確認するだけでも、広告や口コミだけで選ぶよりかなり冷静に判断しやすくなります。
機能性表示食品は、商品数が多く選択肢が広い一方で、商品ごとの表示内容をしっかり見ることが大切です。
「機能性表示食品だから」ではなく、「この商品は何を表示しているのか」という視点で選ぶようにしましょう。

トクホと機能性表示食品の違いを比較
ここまで、トクホと機能性表示食品についてそれぞれ見てきました。
どちらも健康食品を選ぶときによく出てくる制度ですが、仕組みは異なります。
特に血圧が気になる方向けの商品を選ぶ場合は、「トクホだから」「機能性表示食品だから」と制度名だけで判断するのではなく、それぞれの違いを理解したうえで、商品ごとの表示内容を見ることが大切です。
まずは、違いを表で整理してみましょう。
| 項目 | トクホ | 機能性表示食品 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 特定保健用食品 | 機能性表示食品 |
| 国の関わり方 | 食品ごとに国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得る | 事業者が安全性・機能性の根拠などを消費者庁長官に届け出る |
| 個別審査 | あり | トクホのような国による個別審査はない |
| 表示の考え方 | 許可表示に基づいて表示する | 届出表示に基づいて事業者の責任で表示する |
| 商品タイプ | お茶、酢飲料、食品などで見かける | サプリメント、飲料、食品など幅広い |
| 選ぶときのポイント | 許可表示・関与成分・摂取目安量を確認する | 届出表示・関与成分・摂取目安量を確認する |
このように比較すると、トクホは国の審査を受けて許可される食品であり、機能性表示食品は事業者の責任で機能性を表示する食品であることが分かります。
ただし、ここで誤解してはいけないのは、「トクホなら必ず良い」「機能性表示食品は信頼できない」という単純な話ではないということです。
どちらにも制度上の特徴があり、商品ごとに確認すべきポイントがあります。
国の審査・許可の違い
トクホと機能性表示食品の大きな違いは、国の審査・許可の有無です。
トクホは、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て表示する食品です。
一方、機能性表示食品は、事業者が安全性や機能性に関する科学的根拠などを販売前に消費者庁長官へ届け出る制度です。
機能性表示食品は、トクホのように国が商品ごとに個別審査をして許可する制度ではありません。
この違いを知らないと、「機能性表示食品も国が効果を認めた商品」と誤解してしまうことがあります。
実際には、機能性表示食品は、事業者の責任で機能性を表示している食品です。
そのため、機能性表示食品を選ぶときは、届出表示や関与成分、摂取目安量、注意事項を確認することが大切です。
表示の仕組みの違い
トクホと機能性表示食品では、表示の仕組みも異なります。
トクホでは、許可表示として、その商品がどのような保健の目的で許可されているかを確認できます。
血圧が気になる方向けの商品であれば、許可表示の中に、血圧に関する内容が書かれているかを確認することが大切です。
一方、機能性表示食品では、届出表示を確認します。
届出表示には、その商品がどのような機能性を表示しているのかが書かれています。
たとえば、GABA配合の商品であっても、血圧が高めの方向けの商品もあれば、睡眠の質や一時的なストレス感に関する商品もあります。
そのため、成分名だけでなく、届出表示の内容を確認することが重要です。
トクホなら許可表示、機能性表示食品なら届出表示を見る。
このように覚えておくと、商品選びで迷いにくくなります。
商品タイプの違い
トクホと機能性表示食品では、よく見かける商品タイプにも少し違いがあります。
トクホでは、お茶や酢飲料、食品タイプの商品を見かけることがあります。
血圧が気になる方向けの商品でも、飲料タイプや食事に取り入れやすい商品が候補になることがあります。
一方、機能性表示食品は商品数が多く、サプリメント、飲料、食品、粉末タイプなど、かなり幅広い商品があります。
そのため、選択肢が多い分、自分に合った商品を見つけやすい一方で、商品ごとの違いを確認しないと迷いやすい面もあります。
血圧が気になる方向けの商品を選ぶときは、制度名だけでなく、商品タイプも見ておきましょう。
- 手軽に続けたいならサプリメントタイプ
- 普段の飲み物として取り入れたいならお茶タイプ
- お酢を生活に取り入れたいなら酢飲料タイプ
- 食事や間食に近い形で取り入れたいなら食品タイプ
どのタイプが一番良いというより、自分の生活に無理なく入れられるかが大切です。
選ぶときの注意点の違い
トクホと機能性表示食品は制度が違いますが、選ぶときに共通して大切なこともあります。
それは、どちらも医薬品ではないということです。
血圧が気になる方向けの商品であっても、高血圧を治療するものではありません。
血圧の薬の代わりに使うものでもありません。
そのため、すでに血圧の薬を飲んでいる方や、医師から高血圧と診断されている方は、自己判断で健康食品を追加しないようにしましょう。
また、トクホでも機能性表示食品でも、摂取目安量を超えて多く摂ればよいというものではありません。
「健康によさそうだから多めに摂る」のではなく、商品に記載された目安量や注意事項を守ることが大切です。
比較するときは、次の点を確認しておきましょう。
- 自分の目的に合った表示があるか
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量は守れそうか
- 薬や持病との関係で注意が必要ではないか
- 自分が無理なく続けられる商品タイプか
トクホと機能性表示食品は、どちらが絶対に良いというものではありません。
制度の違いを理解したうえで、商品ごとの表示内容と、自分の生活に合うかどうかを確認して選ぶことが大切です。
「国が効果を保証している」と考えないことが大切
トクホや機能性表示食品を選ぶときに、特に注意したいのが「国が効果を保証している商品」と考えてしまうことです。
商品パッケージにトクホのマークがあったり、「機能性表示食品」と書かれていたりすると、なんとなく安心感がありますよね。
もちろん、こうした制度に基づいた表示は、一般的な健康食品を選ぶときの参考になります。
ただし、制度名だけを見て「これなら必ず大丈夫」「これを飲めば血圧の心配はいらない」と考えるのは避けた方がよいです。
トクホは、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て表示する食品です。
一方で、機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示する食品です。
どちらにも制度上の仕組みがありますが、どちらも医薬品ではありません。
つまり、血圧が気になる方向けの商品であっても、病気を治療したり、薬の代わりに使ったりするものではないということです。
ここを誤解すると、健康食品に期待しすぎてしまう可能性があります。
たとえば、血圧が高めと言われた方が、生活習慣の見直しや医師への相談を後回しにして、健康食品だけに頼ってしまうのは望ましくありません。
また、すでに血圧の薬を飲んでいる方が、「トクホだから安心」「機能性表示食品だから大丈夫」と考えて、自己判断で健康食品を追加するのも注意が必要です。
健康食品は、食生活や生活習慣を見直す中で、必要に応じて取り入れる食品として考えることが大切です。
制度名は、商品を選ぶときの一つの参考にはなります。
しかし、制度名だけで選ぶのではなく、次のような点を必ず確認しましょう。
- どのような機能性が表示されているか
- 誰を対象にした商品なのか
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量はどれくらいか
- 摂取上の注意には何が書かれているか
- 自分の体調や服薬状況に合っているか
特に、血圧が気になる方向けの商品では、「血圧が高めの方」といった表現が使われることがあります。
このような表示は、商品選びの参考になりますが、高血圧の治療を意味するものではありません。
高血圧の治療中の方や、医師から薬を処方されている方は、健康食品を利用する前に医師や薬剤師に相談してください。
また、健康食品は多く摂れば摂るほどよいものではありません。
トクホでも機能性表示食品でも、商品ごとに決められた摂取目安量があります。
「早く変化を感じたいから多めに摂る」「複数の商品を組み合わせればより安心」といった考え方は避けましょう。
健康食品選びで大切なのは、制度名に安心しすぎることではなく、表示内容を確認し、自分の生活や体調に合うかを冷静に見ることです。
トクホや機能性表示食品は、商品を選ぶときの目印にはなります。
ただし、その目印だけで判断せず、商品ごとの中身を確認することが、血圧が気になる方の健康食品選びではとても大切です。
血圧が気になる人が見るべき5つのポイント
トクホや機能性表示食品を選ぶときは、制度名だけで判断しないことが大切です。
「トクホだから良さそう」「機能性表示食品だから健康に役立ちそう」と感じることはありますが、実際には商品ごとに表示内容や成分、摂取目安量が異なります。
血圧が気になる方向けの商品を選ぶときは、次の5つを確認しておくと、目的に合った商品を選びやすくなります。
1. 血圧が高めの方に関する表示があるか
まず確認したいのは、その商品が本当に血圧が気になる方向けの商品なのかという点です。
健康食品の中には、「健康をサポート」「毎日の元気に」など、幅広い表現で紹介されている商品もあります。
しかし、血圧が気になる目的で選ぶ場合は、パッケージや公式情報に「血圧が高めの方」など、自分の目的に合った表示があるかを確認することが大切です。
特に機能性表示食品では、同じ成分が使われていても、商品ごとに表示されている機能性が異なる場合があります。
たとえばGABA配合の商品でも、血圧が高めの方向けの商品もあれば、睡眠の質や一時的なストレス感に関する商品もあります。
そのため、成分名だけでなく、その商品がどのような機能性を表示しているかを確認しましょう。
2. 関与成分は何か
次に確認したいのが、関与成分です。
血圧が気になる方向けの商品では、GABA、ヒハツ由来成分、酢酸、ポリコサノールなど、さまざまな成分が使われることがあります。
どの成分が使われているかによって、商品タイプや続けやすさ、確認したい注意点も変わります。
たとえば、酢酸を含む商品は酢飲料タイプで見かけることが多く、酸味や糖質、カロリーを確認したいところです。
一方で、GABAやヒハツ由来成分、ポリコサノールなどはサプリメントタイプで見かけることも多く、他のサプリメントとの重複に注意が必要です。
関与成分を見るときは、単に「この成分が入っているか」だけでなく、
- どのような機能性と関係する成分として表示されているか
- 1日の摂取目安量はどれくらいか
- 他の商品と成分や目的が重なっていないか
を確認しましょう。
GABA・ヒハツ・酢酸・ポリコサノールなど、成分ごとの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
3. 1日の摂取目安量は守れそうか
トクホや機能性表示食品には、商品ごとに1日の摂取目安量が設定されています。
サプリメントタイプであれば「1日◯粒」、お茶や酢飲料であれば「1日◯本」「1日◯ml」など、商品によって目安は異なります。
健康食品は、多く摂れば摂るほどよいものではありません。
「早く変化を感じたいから多めに飲む」「複数の商品を組み合わせる」といった使い方は、目的や成分が重なりやすくなるため注意が必要です。
また、摂取目安量が自分の生活に合っているかも大切です。
たとえば、毎日ペットボトル飲料を1本飲むのは続けやすい方もいれば、コストや飲む量が負担になる方もいます。
サプリメントなら手軽に感じる一方で、粒を飲むのが苦手な方には続けにくい場合もあります。
商品を選ぶときは、摂取目安量を守れるか、毎日の生活に無理なく入れられるかを確認しましょう。
4. 続けやすい商品タイプか
健康食品は、成分や制度だけでなく、続けやすさも重要です。
血圧が気になる方向けの商品には、お茶、酢飲料、サプリメント、青汁、食品タイプなど、さまざまな形があります。
どのタイプが一番よいというより、自分の生活に無理なく取り入れられるかが大切です。
たとえば、普段からお茶をよく飲む方であれば、お茶タイプの商品は自然に取り入れやすいかもしれません。
お酢の味が苦手でなければ、酢飲料タイプも候補になります。
忙しくて手軽さを重視したい方には、サプリメントタイプが続けやすい場合もあります。
一方で、味が苦手だったり、価格が負担だったり、準備に手間がかかったりすると、毎日続けるのが難しくなります。
商品タイプを選ぶときは、次の点も見ておきましょう。
- 味が自分に合っているか
- 毎日用意する手間が負担にならないか
- 1か月あたりの価格に無理がないか
- 外出先や職場でも使いやすいか
- 保管しやすいか
健康食品は、生活の中に自然に入るものを選ぶ方が続けやすくなります。
サプリ・お茶・酢飲料・青汁など、商品タイプごとの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事で比較しています。
5. 薬を服用中・通院中なら相談できているか
最後に、薬を服用中の方や通院中の方は、健康食品を自己判断で追加しないようにしましょう。
健康食品は食品ではありますが、体調や服薬状況によっては注意が必要になる場合があります。
特に、血圧の薬を飲んでいる方、医師から高血圧と診断されている方、腎臓病・心臓病・糖尿病などで通院している方は、医師や薬剤師に相談してから検討することが大切です。
また、健康食品を複数使っている場合も注意が必要です。
血圧が気になる方向けの商品に加えて、睡眠、腸活、ビタミン、ミネラルなどのサプリメントを使っていると、成分や目的が重なることがあります。
相談するときは、飲んでいる薬だけでなく、検討している健康食品の情報も一緒に伝えると確認しやすくなります。
薬局で相談する場合は、商品パッケージや公式ページ、成分表示の写真などを見せるとスムーズです。
トクホや機能性表示食品であっても、「食品だから何でも安心」と考えすぎないことが大切です。
自分の体調や服薬状況に合うかどうかも含めて、必要な場合は専門家に相談しながら選びましょう。
トクホと機能性表示食品、どちらを選べばいい?
トクホと機能性表示食品の違いが分かってくると、次に気になるのが「結局どちらを選べばいいの?」という点だと思います。
結論から言うと、血圧が気になる方向けの商品を選ぶときに、トクホと機能性表示食品のどちらが絶対に正解、というものではありません。
大切なのは、制度名だけで選ぶのではなく、表示されている機能性、関与成分、商品タイプ、続けやすさ、注意点を見て、自分の目的に合うかどうかを確認することです。
安心感を重視するならトクホを候補にする
トクホは、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て表示する食品です。
そのため、「制度としての安心感を重視したい」という方にとっては、トクホの商品が候補になりやすいと思います。
血圧が気になる方向けの商品では、お茶や酢飲料などでトクホの商品を見かけることがあります。
たとえば、普段の飲み物として取り入れたい方や、食事中に飲みやすい商品を探している方は、トクホのお茶や飲料タイプを比較してみるのも一つの方法です。
ただし、トクホだからといって、薬のように血圧を治療するものではありません。
また、トクホであっても、すべての商品が自分の生活に合うとは限りません。
味が合わない、価格が負担になる、毎日飲む量が多く感じる、といった理由で続けにくくなることもあります。
トクホを選ぶ場合も、許可表示、関与成分、摂取目安量、注意事項、続けやすさを確認することが大切です。
商品数や選択肢を重視するなら機能性表示食品も候補
機能性表示食品は、サプリメント、飲料、食品タイプなど、商品数が多く選択肢が広い点が特徴です。
血圧が気になる方向けの商品でも、GABA、ヒハツ由来成分、酢酸、ポリコサノールなど、さまざまな関与成分を使った商品があります。
そのため、「サプリメントで手軽に続けたい」「飲料タイプより粒タイプがいい」「価格や購入しやすさも比較したい」という方にとっては、機能性表示食品も候補になります。
ただし、機能性表示食品は、トクホのように国が商品ごとに個別審査をして許可する制度ではありません。
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示する制度です。
そのため、機能性表示食品を選ぶときは、届出表示や関与成分、摂取目安量、注意事項を確認することが特に大切です。
また、同じGABA配合の商品でも、血圧が高めの方向けの商品もあれば、睡眠やストレスに関する商品もあります。
成分名だけで判断せず、その商品が何を目的として届け出・表示されているかを確認しましょう。
最終的には制度名より「表示内容」と「続けやすさ」で選ぶ
トクホと機能性表示食品のどちらを選ぶかで迷ったときは、制度名だけに注目しすぎないことが大切です。
もちろん、制度の違いを知っておくことは大切です。
しかし、実際に毎日使う商品を選ぶときは、制度名よりも、商品ごとの表示内容や続けやすさが重要になります。
たとえば、トクホの商品でも、味が苦手で続けにくければ、自分には合わないかもしれません。
反対に、機能性表示食品でも、届出表示が自分の目的に合っていて、摂取目安量や注意事項を確認でき、無理なく続けられる商品であれば、候補になります。
商品を選ぶときは、次のように整理すると分かりやすいです。
- 自分は何を目的に選びたいのか
- 血圧が高めの方に関する表示があるか
- トクホなら許可表示、機能性表示食品なら届出表示を確認したか
- 関与成分と摂取目安量を確認したか
- 味・形・価格・購入しやすさに無理はないか
- 薬を服用中・通院中の場合、相談できているか
トクホと機能性表示食品は、どちらが上、どちらが下というより、制度の仕組みが違うものです。
血圧が気になる方向けの商品を選ぶときは、制度名だけで安心しすぎず、商品ごとの中身を見て判断しましょう。
迷ったときは、「制度名」「表示内容」「続けやすさ」の3つを並べて考えると、商品選びで迷いにくくなります。
まとめ|トクホと機能性表示食品の違いを知ると商品選びで迷いにくくなる
血圧が気になる方向けの健康食品を選ぶとき、「トクホ」と「機能性表示食品」の違いを知っておくことはとても大切です。
どちらも健康食品を選ぶときによく見かける表示ですが、制度としては同じではありません。
トクホは、食品ごとに有効性や安全性について国の審査を受け、消費者庁長官の許可を得て表示する食品です。
一方で、機能性表示食品は、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示する食品です。
販売前に安全性や機能性の根拠などを消費者庁長官へ届け出る制度ですが、トクホのように国が商品ごとに個別審査をして許可する制度ではありません。
簡単に整理すると、次のようになります。
| 項目 | トクホ | 機能性表示食品 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 特定保健用食品 | 機能性表示食品 |
| 国の関わり方 | 食品ごとに審査を受け、消費者庁長官の許可を得る | 事業者が安全性・機能性の根拠などを届け出る |
| 確認したい表示 | 許可表示 | 届出表示 |
| 商品を選ぶときのポイント | 許可表示・関与成分・摂取目安量を確認する | 届出表示・関与成分・摂取目安量を確認する |
ただし、ここで大切なのは、トクホだから必ず良い、機能性表示食品だから不安、という単純な話ではないということです。
どちらも医薬品ではありません。
血圧が気になる方向けの商品であっても、病気を治療したり、薬の代わりに使ったりするものではありません。
そのため、制度名だけで判断するのではなく、商品ごとの表示内容や、自分の生活に合うかどうかを確認することが大切です。
特に血圧が気になる方は、次の点を確認しておきましょう。
- 血圧が高めの方に関する表示があるか
- トクホなら許可表示、機能性表示食品なら届出表示を確認したか
- 関与成分は何か
- 1日の摂取目安量は守れそうか
- 味・形・価格など、無理なく続けられる商品か
- 薬を服用中・通院中の場合、医師や薬剤師に相談できているか
また、機能性表示食品では、同じ成分が使われていても、商品ごとに表示されている機能性が異なることがあります。
たとえばGABA配合の商品でも、血圧が高めの方向けの商品もあれば、睡眠の質や一時的なストレス感に関する商品もあります。
そのため、成分名だけで判断せず、その商品が何を目的として届け出・表示されているのかを確認することが大切です。
トクホの場合も同じです。
トクホのマークだけを見るのではなく、許可表示、関与成分、摂取目安量、注意事項を確認しましょう。
健康食品選びは、たとえるなら「商品ラベルだけで買い物を決めない」ことに似ています。
見た目や名前だけで選ぶよりも、中身、使い方、自分に合うかどうかまで確認した方が、納得して選びやすくなりますよね。
トクホや機能性表示食品も同じです。
制度名は大切な目印ですが、それだけで判断するのではなく、商品ごとの中身を見て選ぶことが大切です。
血圧が気になる方向けの商品を選ぶときは、
- 制度名を見る
- 表示内容を見る
- 成分を見る
- 続けやすさを見る
- 必要に応じて専門家に相談する
この流れで確認すると、商品選びで迷いにくくなります。
健康食品は、食生活や生活習慣を見直す中で、必要に応じて取り入れる食品です。
「トクホだから安心」「機能性表示食品だから効きそう」と考えすぎず、自分の目的や生活に合った商品を冷静に選んでいきましょう。
本記事は、血圧が気になる方向けに、トクホと機能性表示食品の違いや、健康食品を選ぶときに確認したいポイントを整理したものです。
健康食品は医薬品ではなく、病気の治療や薬の代わりとして使用するものではありません。
高血圧の治療中の方、血圧の薬を服用中の方、腎臓病・心臓病・糖尿病などで通院中の方、妊娠中・授乳中の方は、健康食品を利用する前に医師・薬剤師などの専門家に相談してください。
また、健康食品を複数組み合わせて利用する場合は、成分や摂取目安量が重複していないかを確認し、体調に違和感がある場合は無理に続けないようにしましょう。
参考文献・参考資料
- 消費者庁「特定保健用食品について」
URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_specified_health_uses
トクホの制度や、食品ごとに有効性・安全性の審査を受けて許可を得る仕組みを参考にしました。 - 消費者庁「機能性表示食品について」
URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims
機能性表示食品が、事業者の責任で科学的根拠に基づき機能性を表示する制度である点を参考にしました。 - 消費者庁「保健機能食品について」
URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_health_claims
栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品の位置づけを確認するために参考にしました。 - 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」
URL:https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/
機能性表示食品の届出表示や関与成分を確認できるデータベースとして参考にしました。 - 厚生労働省 e-ヘルスネット「高血圧」
URL:https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-003.html
高血圧と食塩の摂りすぎ、肥満、飲酒、運動不足などの生活習慣との関係を参考にしました。 - 厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
URL:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
健康食品を薬のように使わないこと、薬との併用、複数製品の同時摂取、過剰摂取への注意点を参考にしました。 - 厚生労働省「いわゆる『健康食品』のホームページ」
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/index.html
健康食品に関する基本情報を確認するために参考にしました。
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アラサー薬剤師 研修認定薬剤師
みなさんこんにちは! このサイトを運営しているアラサー薬剤師と申します。 現在はとある調剤薬局で管理薬剤師をしております。 このサイトでは将来生活習慣病で困ることの無いように、今からできる対策などについて情報発信していきます。 薬剤師歴8年 研修認定薬剤師4年目 学校薬剤師3年目 休日夜間急病センター4年目